ABOUT

GEN COMPANY とは GEN COMPANY とは

はじめまして。代表の村上智彦です。
関西を中心に宮大工の修行をし、2012年から、北海道恵庭市にある築70年ほどの一軒家『とものいえ』を直し、納屋を工房につくり変え、畑で野菜をつくりながら、仲間たちと建物や空間をつくっています。

宮大工には、「適材適所」という教えがあります。木には一本ずつ命と個性があり、つくるものに合わせて木材を使い分けるという意味ですが、これが「あるものをいかす」「ともにつくる」というGEN COMPANYで大切にしていることの幹に当たります。
オーダーメイドである社寺建築は部材の良いところを使うので、大量に出る端材は最終的にお金を払って処分します。高い伝統技術を誇り、後世に残る社寺建築の仕事でさえも、非循環型社会のサイクルに組み込まれてしまっている。こうした現実を目の当たりにして、いまあるものを使うということが、もう既に新しいデザインなのではないかと思うようになりました。
何かをつくる以上、資源の廃棄とは無関係にはいられません。しかし、少しでも軽減することはできないだろうか。そこでしか手に入らないもの、その場で生まれたものをいかした『とものいえ』は、そうした現状に対する自分なりの実践のひとつです。

また、もともとお寺はその土地のものであり、お寺をつくったり直したりすることは、地域ぐるみの活動でした。宮大工は、設計や現場監督、施工するだけでなく、地域の人も適材適所に配置してプロジェクトを行います。住宅などに比べて工期が長いことから、現場での関係性や日々の営みが地域社会に還元されていく。こうした文化に身を置くことで、自然と「ともにつくる」ことについて考えてきました。
テクノロジーが発達した現在、人の手に宿る技術の価値の見直しや継承が叫ばれていますが、効率化や均一化、分業化の波のなかでその技術自体が高価になり、身近に接する機会が減っています。さらに、現代社会は消費することに慣れ、どんどんものをつくることのハードルが高くなってしまっている。
しかし、これまで我々人類は道具を発明して、工夫を重ねてものをつくることで、さまざまな時代を生き抜いてきました。生きるために必要な「つくる」技術を、一人ひとりが取り戻す必要性を感じています。

自分たちに必要なものをできるだけ自分たちの手でつくり、直していく。ものづくりを通して、コミュニティが育まれていく。一人ひとりのつくる行為が広がっていくことで、人々の暮らしが豊かになり、同時に地域社会も育っていくことを目指します。
そして何より、自分の手でつくるよろこびを、ともに分かち合いたいと思っています。
村上 智彦

村上 智彦 - Tomohiko Murakami

GEN COMPANY代表。大工、二級建築士、一級古民家鑑定士。
1978年北海道恵庭市生まれ。札幌市立高等専門学校インダストリアルデザイン学科建築デザインコース卒。関西を中心に社寺建築の世界に携わり、2012年から恵庭市に拠点を移し、社寺建築の伝統的な技術と知識、デザインを軸に、大工・建築家・デザイナーという立場を行き来しながら幅広く活動している。
屋 号
GEN COMPANY / ゲンカンパニー
設 立
2012年4月
事 業 内 容
【建築の企画・設計・施工】
社寺建築、個人住宅、店舗、舞台

【暮らしのデザイン・製作】
インテリアデザイン、家具、生活用品

【ものづくりを通したコミュニケーション活動の企画・運営】
ワークショップ、イベント、展示
『とものいえ2』のスペース運営
ARAMAKI』プロジェクト主宰
所 在 地
〒061-1402 北海道恵庭市春日94-1
Tel&Fax
0123-29-6836
E-Mail
info@gencompany.net
主要取引銀行
三菱UFJ銀行 寝屋川支店北洋銀行 恵庭中央支店
ダウンロード
とものいえ イラスト
Illustration by Keitaro MURAKAMI