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新たなプロジェクト[工作と建築]はじめました。
[ 工作 と 建築 ] とは、工作よりもちょっと複雑で、建築よりも身近な、工作と建築のあいだを探究し、誰もが使える材料や道具で、子どもから大人まで、「つくる」を身につけていくプロジェクトです。
この工作というキーワードは、僕がとても大事にしている言葉です。工作という響きは小さな頃、暗くなるまで没頭したわくわくする感じがして、建築的にいうといわゆる「設計」や、「施工」という考えてつくるプロセスをすべて含んだ原始的な意味を持っていると考えています。そして誰にでも伝わる、でも工作よりも実際に自分で使えるものをつくっていく、果ては建築まで、という想いを込めています。
現在は、Instagramで、工作と建築のあいだの探求からうまれたプロダクトとそのつくり方をアーカイブしながら、今後それらのつくり学ぶ場をつくっていきたいと思っています。まずは手はじめに、自分の体重を支える最小限の構造「ふみ台」の研究から。
ひとつのプロダクトに付き、つくり方・材料・学びのポイントの3つに分けて紹介していきます。
https://www.instagram.com/kousaku.to.kenchiku
コンセプト
https://www.instagram.com/p/CDPi86epKS5
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このプロジェクトは、パリで出会った建築家・森弘子さんとの、共同プロジェクトです。
森さんは現在パリ在住ですが、建築家としての設計業務のほか、フィンランド時代に子どものための建築学校「Arkki」で経験した学びのプロセスや、避難所でダンボールを使って棚をつくる「tanaproject」など、ワークショップを通して何を伝え、何にフォーカスするのかを実践してきました。また、パリで昨年から始めた幼稚園の子どもたちに向けたアトリエを開催しています。
2019年からは、ともにサウナ小屋をつくっており、今夏も、森さんを恵庭に迎えて子どもたちと小屋をつくるワークショップを企画していました。
僕の仕事は、やはり現場に行って現場で打ち合わせをしてつくるということがメインですが、パリと恵庭、遠く離れた場所で、オンラインを活用しながら、考え、つくるプロセスを共有し、アーカイブしていくことへの挑戦でもあります。
昨今の状況から実際にみんなで集まってものをつくる、ということのハードルはとても高くなりましたが、いままでの対話を通じて、何ができるだろうと考えついたのがこの[ 工作 と 建築 ] の企画です。
森さんはいままでの経験値からものをつくることのプロセスを分解し、どうやってプロジェクトに反映させていくのか、僕は材料や道具の使い方、誰にでも使える現場ならではの知識を伝えるのが役割です。
いつ対面できる状況になるかはわかりませんが、実践の場ができるようになった際は、こちらのウェブサイトでもお知らせいたします!